ケイン、イングランド人初のドイツ年間最優秀選手に
バイエルンのFWハリー・ケインは272票を獲得して優勝し、ドイツのこの賞の歴史上初のイングランド人となった。外国人が初めて優勝したのは2004年、ブラジル人のアイウトンだった。


ハリー・ケインが2026年のドイツ年間最優秀サッカー選手に選ばれた。発表は2026年8月23日(日曜日)で、ケインはこの賞の歴史上初めて受賞したイングランド人となった。バイエルン・ミュンヘンのFWは、キッカー誌が主催しドイツスポーツ記者協会(VDS)加盟の記者が票を投じる投票で272票を獲得した。勝者を選ぶのは雑誌自身ではない。キッカー誌は投票を主催するだけで、実際に票を投じるのはドイツサッカーを毎週追い続けるプロの記者たちだ。
勝利の大きさは票差にも表れている。ケインとバイエルンでチームメイトのミカエル・オリーズは203票で2位に入り、3位のシュトゥットガルトのデニズ・ウンダフは61票と大きく水をあけられた。オリーズとウンダフの差は、その次に続く2人の得票を合計した数よりも大きい。ここで透明性のために断っておくべきことがある。投票総数は情報源によって食い違っており、dpa通信は656、bundesliga.comは659と伝えている。そのため本稿では、割合ではなく票数で表記する。
| 順位 | 選手 | クラブ | 得票数 |
|---|---|---|---|
| 1 | ハリー・ケイン | バイエルン・ミュンヘン | 272 |
| 2 | ミカエル・オリーズ | バイエルン・ミュンヘン | 203 |
| 3 | デニズ・ウンダフ | シュトゥットガルト | 61 |
| 4 | ヨシュア・キミッヒ | バイエルン・ミュンヘン | 21 |
| 5 | オリヴァー・バウマン | ホッフェンハイム | 14 |
今回の投票が事実上の信任投票になったのは、シーズンの次元が違ったからだ。バイエルン・ミュンヘンでケインは2025-26シーズンの公式戦51試合で61得点を挙げ、アシストも7つ記録した。1試合平均で1得点を上回る数字だ。ここで注意が必要なのは、この61得点はクラブでの合計であり、この期間にケインが決めた全てのゴールの合計ではないという点だ。イングランド代表としての試合は別の勘定に入る。ブンデスリーガに限れば36得点で、これが記者たちの間での圧倒的な支持につながったと説明できる。
ドイツでの栄誉は、大陸レベルでの栄誉に続くものだった。ケインは2025-26シーズンの欧州ゴールデンシューを獲得し、自身2度目の受賞となった。この賞のポイント計算で、イングランド人は72点を積み上げ、2位のアーリング・ハーランドの54点(27得点)を上回った。1位と2位の差は、欧州規模でもドイツの投票結果と同じ構図を描いている。どちらの表彰台でも接戦は起きず、バイエルンのFWの名前が両方のリストで突出していたのだ。
この賞は1960年に始まり、67回目を迎えた。最初の44回、1960年から2003年までは、一度の例外もなくすべてドイツ人が1位となった。その連続記録を破った最初の外国人はブラジル人だった。アイウトンが2004年に優勝し、ケインが今回くぐった扉を開けたのだ。それ以降の外国人優勝者のリストは、一息で言い切れるほど短い。
アイウトン以降、外国人優勝者のリストはゆっくりとしか増えなかった。2008年にはフランス人のフランク・リベリー、2009年にはブラジル人のグラフィッチ、2010年にはオランダ人のアリエン・ロッベン、2015年にはベルギー人のケヴィン・デ・ブライネ、2020年と2021年にはポーランド人のロベルト・レヴァンドフスキ、2022年にはフランス人のクリストファー・エンクンク、そして今回、イングランド人のハリー・ケインが名を連ねた。レヴァンドフスキの連覇を含めると、67回の歴史で外国人選手は8人、外国人のタイトルは9つになる。この8人のうち2人、アイウトンとグラフィッチはブラジル出身であり、この賞の歴史上、外国人選手の輩出数でブラジルはフランスと並んで最多となっている。
ここでケインの先駆性が何を意味するのかを整理しておく価値がある。外国人を排除する規定は、これまで一度も存在しなかった。そう主張できる根拠もない。この賞は投票者の選択によって、ただ年々ドイツ人の手に渡り続けてきただけなのだ。そもそも投票資格は両方向に広く、ドイツでプレーする外国人選手だけでなく、国外でプレーするドイツ人選手も対象に含む。だからこそ、アーセナルのユニフォームを着るドイツ人、カイ・ハフェルツも今回の投票の対象に入り、6票を獲得している。
年間最優秀監督の投票は、さらに大きな差がついた。バイエルン・ミュンヘンのヴァンサン・コンパニは、有効票653票のうち314票を獲得し、2位の総得票のほぼ4倍に達した。フライブルクのユリアン・シュスターは87票、シュトゥットガルトのセバスティアン・ヘーネスは53票で3位に入った。男子部門の2つの投票には共通のパターンがある。票はミュンヘンに集中し、監督の仕事も、そのセンターフォワードの活躍と同じくらい明確に記者たちから評価されたということだ。
女子部門の決着は、はるかに接戦だった。バイエルン・ミュンヘンのジュリア・グウィンが106票を獲得して年間最優秀女子選手に選ばれ、クラブの同僚であるクララ・ビュールの94票、ジュール・ブランドの82票がこれに続いた。この12票差は、ケインやコンパニの余裕のある差とは対照的だ。グウィンにとっては2年連続の受賞だが、そのタイトルの意味を変える違いがある。2025年はゴールキーパーのアン・カトリン・ベルガーと首位を分け合ったが、今回は単独での優勝だった。
ケインの受賞は、複数回受賞者の頂点を揺るがすものではない。男子部門の最多タイトルはフランツ・ベッケンバウアーの4回で、ここで区別が重要になる。1996年に創設され、独自の歴史を持つ女子部門では、ビルギット・プリンツが8回のトロフィーを積み上げており、男子のどの記録よりもはるかに多い。ベッケンバウアーがこの賞の記録保持者だと、この区別なしに言い切るのは単純に誤りだ。ケインはこの1勝で、自身にとって初めてとなるタイトルを手にし、記録としては1回にとどまっている。
この日の総括として、バイエルン・ミュンヘンは授与された3つの賞、すなわち選手部門、監督部門、女子選手部門のすべてを独占した。ケインは2025年の受賞者フロリアン・ヴィルツの後を継ぎ、どんな議論よりも数字がものを言うシーズンを経てこのトロフィーにたどり着いた。この投票結果を総合して読めば、それは1人の選手が選ばれたという以上に、ドイツのシーズンのあらゆる表彰台を独占したクラブについて語っており、その中心にイングランド人センターフォワードがいたということだ。67回に及ぶ歴史がこれまで一度も記録したことのない出来事である。
ケインの受賞で最も重かった要素はどれか?
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よくある質問
- ドイツ年間最優秀選手は誰が選ぶのか?
- 投票はキッカー誌が主催するが、実際に票を投じるのはドイツスポーツ記者協会(VDS)に加盟する記者たちだ。雑誌自身が勝者を選ぶわけではない。キッカー誌は投票を主催して結果を集計するだけで、票を投じるのはドイツサッカーを毎週追い続ける記者たちである。
- ケインはこの賞を制した初の外国人選手か?
- いいえ。最初の外国人優勝者は、ドイツ人のみが勝ち続けた44回連続の後、2004年に制したブラジル人のアイウトンだった。ケインは67回の歴史で8人目の外国人優勝者であり、初のイングランド人だ。8人のうち2人はブラジル人で、アイウトンと、2009年に優勝したグラフィッチである。
- ケインは何票を獲得したのか?
- 272票だった。2位のミカエル・オリーズは203票、3位のデニズ・ウンダフは61票である。投票総数は情報源によって656票と659票の食い違いがあり、そのため本稿では割合ではなく票数で表記している。





