サッカーはなぜ90分なのか:試合時間の起源
サッカーが前後半45分ずつなのは19世紀の取り決めに由来する。競技規則第7条の中身、時計が止まらない理由、そしてアディショナルタイムの仕組みを解説する。


サッカーの試合が90分と定められているのは、競技規則第7条が、間に休憩を挟んで45分ずつ2つの同じ長さのハーフに試合を分けているからだ。この数字自体に科学的な根拠はない。異なる慣習を持つクラブや協会同士が試合時間をめぐって揉めることなく対戦できるよう、1860年代に定着したヴィクトリア朝の遺産にすぎない。それ以前は、キックオフ前に両チームの主将が単純に時間を取り決めており、1時間の試合や前後半の長さが違う試合、さらには日が暮れるまで続く試合もあった。
この90分間、時計は決して止まらない。唯一の計時者は主審であり、ボールがスローインを待っている間も、負傷した選手が手当てを受けている間も、選手交代が行われている間も、ゴールの喜びが爆発している間も、時計は動き続ける。主審はスコアボードの時計を止める代わりに、失われた時間を数えておき、各ハーフの終わりにそれを付け加える。第4審判が掲げるボードが示すのは最低限の時間であって上限ではない。そのハーフが終わるのは、主審がアディショナルタイムを消化し終えたと判断した瞬間だ。
紛らわしい細部
紛らわしい細部がいくつかある。ハーフタイムの休憩は15分を超えてはならず、これを変更できるのは主審が許可した場合に限られる。両チームと主審、そして大会規定が合意すれば、キックオフ前にハーフの時間を短縮できる。育成年代やベテランのサッカーで試合時間が短いのはこのためだ。時間が尽きた時点でPKが与えられた場合、そのハーフはPKの実行と終了のためだけに延長される。ノックアウト方式の試合では、延長戦として15分ずつ2つの期間が加わる。
最もよく引用される起源は、1860年代に行われたロンドンとシェフィールドの代表チームによる対抗戦だ。異なる2つのルールの伝統が共通の試合時間を必要とし、90分でまとまった。この選択は当時の時代背景にも合っていた。土曜日の午後は半日労働の後で自由な時間となり、照明は自然光しかなく、ヴィクトリア朝時代の体力ではそれ以上は難しかったのだ。シェフィールド・ルールが1870年代にフットボール・アソシエーション(FA)の規則に統合されると、90分制の試合が世界中にコピーされる標準となった。
公平さのために前後半に分ける
一気に最後までプレーするのではなく試合を2つに分けることは、公平性の問題を解決した。両チームはハーフタイムにエンドを替えるため、風や日差し、傾斜、荒れたピッチといった条件は一方だけが背負うのではなく、両者で分け合うことになる。休憩が1回だけであることも、試合のリズムを保つうえで欠かせない。回復の節目が1つ生まれ、戦術を立て直す機会が1つ生まれ、そして後半は疲労そのものがドラマの一部になっていく。この対称性こそ、45分ハーフという方式がこれまで提案されてきたどの代替案にも取って代わられず生き残ってきた理由である。
2つの誤解が根強く残っている。1つ目は、発表されたアディショナルタイムが上限だという思い込みだ。実際には、そのアディショナルタイムの最中にさらに時間が失われれば、主審はそれ以上プレーを続けることができる。2つ目は、笛はボールがピッチ外に出るのを待たなければならないという思い込みだ。慣習としては中立的な場面で終えることが多いが、規則はそれを義務づけておらず、ボールが動いたままハーフが終わることもある。また、時計の上での90分が、実際にプレーされる90分を意味することはめったにないという点も覚えておく価値がある。度重なる中断により、ボールが実際にプレーされている時間はおよそ1時間程度になるのが常だ。
この枠組みは驚くほど長く続いており、変わってきたのは運用の厳格さのほうだ。ゴールの喜びや治療、選手交代、VARの確認をより厳しく数えるようになったことで、アディショナルタイムは長くなる傾向にあり、暑さの中での給水タイムも日常的になった。他競技から借りてきた時計停止方式の提案は、正味60分の実プレー時間を約束するとして、時折再浮上する。ここまでのところ、サッカーは45分ずつの2つのハーフを維持し、それをより厳密に運用する道を選んできた。試合が終わるのは、主審が、ただ主審だけが、そう判断した瞬間なのだ。
サッカーは中断時に時計を止める方式を導入すべきか?
よくある質問
- なぜサッカーの試合は45分ハーフなのか?
- 競技規則第7条は、間に休憩を挟んで45分ずつ同じ長さの2つのハーフを定めている。この長さは19世紀にイングランドのクラブによって取り決められたもので、ハーフタイムにエンドを替えることで、両チームが同じ風や日差し、ピッチの条件で戦うことが保証される。
- サッカーの試合中、時計が止まることはあるのか?
- いいえ、止まらない。スローインや治療、選手交代、ゴールの喜びの間も時間は流れ続け、主審は各ハーフの終わりにアディショナルタイムを加えることでこれを埋め合わせる。スコアボードの時計が何を示していようと、公式な計時者は主審だけである。
- サッカーの試合は90分を超えて続くことがあるのか?
- ある。各ハーフにアディショナルタイムが加わるほか、ノックアウト方式の対戦では15分ずつ2つの期間からなる延長戦が行われる。PK戦は勝敗を決めるための方式であり、試合時間そのものには含まれない。






