プレミアリーグの先発枠、イングランド人以外が約7割
2026年10月19日までのプレミアリーグでは、各チーム11人の先発枠の72.3%をイングランド人以外が占めた。英国の選手を外国人に数えない場合は68.6%だ。


プレミアリーグ(イングランドの1部リーグ)では、1試合に先発する外国人選手は何人か。数えるのは、先発メンバー11人分の枠、つまり先発枠だ。各チームが試合開始時に出す11人で、控えはベンチに残る。先発出場の多い選手ほど、数字に多く反映される。30試合に先発した選手は、先発枠30として数える。本サイトは、試合データを提供する会社の登録をもとに数えている。登録で国籍がイングランド以外の選手を、外国人選手とする。国籍は1人につき1つだけで、この点は最後の節で触れる。
欧州のシーズンは、ある年に始まり翌年に終わる。この集計では、2016-17シーズンの先発枠の68.5%を、イングランド人以外が占めた。スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの選手も外国人に数えない場合は、60.8%になる。2022-23シーズンは、前者が69.3%、後者が64.5%だった。2026-27シーズンは始まったばかりで、2026年10月19日までに70試合を消化した。その70試合では、前者が72.3%、後者が68.6%だ。
クラブ間の差は大きい。割合が最も高いのはリヴァプールで、先発枠の98.7%をイングランド人以外が占める。最も低いのはエヴァートンで、29.9%だ。もう一方の集計では、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの選手も外国人に数えない。その場合、リヴァプールは97.4%、エヴァートンは24.7%だ。どちらも2026年10月19日までに7試合を戦った。ここからは、同じ数え方でブラジル全国選手権(ブラジレイロン)を見て、プレミアリーグと並べる。ブラジレイロンは、ブラジルの全国リーグの通称だ。
ブラジレイロンの推移:2017〜2021年は横ばい、2022年から上昇
ブラジレイロンでは、2016年に外国人選手が先発枠の7.8%を占めた。2017年から2021年は、8.7%から10.6%の間でほぼ横ばいだった。2022年は13.5%、2023年は19.4%に上昇した。データの出どころは、Soccer Addictedが保存している試合のデータベース(アーカイブ)だ。2015年から2024年と2026年のブラジレイロンの先発メンバー(各試合の先発の一覧)を収めている。
| 年 | 国籍が登録されている先発枠 | 外国人選手の先発枠 | 外国人選手の割合 |
|---|---|---|---|
| 2015年 | 8,016 | 450 | 5.6% |
| 2016年 | 8,338 | 648 | 7.8% |
| 2017年 | 8,360 | 875 | 10.5% |
| 2018年 | 8,356 | 792 | 9.5% |
| 2019年 | 8,358 | 882 | 10.6% |
| 2020年 | 8,344 | 804 | 9.6% |
| 2021年 | 8,360 | 725 | 8.7% |
| 2022年 | 8,359 | 1,130 | 13.5% |
| 2023年 | 8,360 | 1,619 | 19.4% |
| 2024年 | 7,146 | 1,637 | 23%前後(少なくとも19.6%) |
| 2025年 | - | - | アーカイブに先発メンバーなし |
| 2026年(10月19日まで) | 6,770 | 1,938 | 28.6% |
表は、2021年までの横ばいの水準と、その後の上昇を示している。2024年は23%前後で、少なくとも19.6%だ。この幅は、国籍が未登録の先発枠が14.5%あることから生じる。そこに外国人選手が隠れている可能性がある。アーカイブに2025年の先発メンバーはない。2015年も先発枠の2.6%は国籍が未登録で、5.6%はそれ以外の枠の数字だ。
チームが先発に並べる外国人選手の数と、その国籍
試合ごとに各チームを見ても、上昇は表れている。対象は、11人全員の国籍が登録されている先発メンバーだ。2015年は、外国人選手が1人もいない状態で先発したチームが60.0%あった。2026年は、10月19日までで5.6%にとどまる。偶然にも、2015年の外国人選手の割合(5.6%)と同じ数字になった。5人以上の外国人選手で先発したのは、2026年は21.8%だ。最多は、アトレチコ・パラナエンセが2026年2月25日に並べた8人だった。2015年の最多は4人だった。
| クラブ(2026年、10月19日まで) | 試合数 | 外国人選手の先発枠 | 国籍が登録されている先発枠 | 外国人選手の割合 |
|---|---|---|---|---|
| アトレチコ・パラナエンセ | 31 | 160 | 337 | 47.5% |
| パルメイラス | 31 | 150 | 341 | 44.0% |
| インテルナシオナル | 31 | 149 | 340 | 43.8% |
| グレミオ | 31 | 144 | 340 | 42.4% |
| フラメンゴ | 31 | 137 | 341 | 40.2% |
| フルミネンセ | 31 | 126 | 341 | 37.0% |
| ヴァスコ・ダ・ガマ | 30 | 114 | 329 | 34.7% |
| ボタフォゴ | 31 | 118 | 341 | 34.6% |
| アトレチコ・ミネイロ | 31 | 109 | 341 | 32.0% |
| サンパウロ | 31 | 104 | 341 | 30.5% |
| バイーア | 31 | 101 | 341 | 29.6% |
| サントス | 31 | 89 | 341 | 26.1% |
| ブラガンチーノ | 31 | 84 | 341 | 24.6% |
| コリチーバ | 31 | 77 | 338 | 22.8% |
| クルゼイロ | 31 | 74 | 331 | 22.4% |
| コリンチャンス | 31 | 69 | 341 | 20.2% |
| レモ | 31 | 49 | 341 | 14.4% |
| ヴィトーリア | 31 | 47 | 333 | 14.1% |
| シャペコエンセ | 30 | 28 | 330 | 8.5% |
| ミラソウ | 31 | 9 | 341 | 2.6% |
リーグ平均の28.6%(10月19日まで)を上回るクラブは、11クラブある。アトレチコ・パラナエンセは先発枠の47.5%を外国人選手が占め、ミラソウは2.6%だ。アトレチコ・パラナエンセの割合は、ミラソウの約18倍にあたる。パルメイラスとインテルナシオナルの差は、外国人選手の先発枠1つ分だ。次の表が示すのは外国人選手の国籍で、出身国ではない。
| 国籍 | 2015年の外国人選手の先発枠 | 2015年の割合 | 2026年(10月19日まで)の外国人選手の先発枠 | 2026年(10月19日まで)の割合 |
|---|---|---|---|---|
| アルゼンチン | 190 | 42.2% | 711 | 36.7% |
| コロンビア | 40 | 8.9% | 343 | 17.7% |
| ウルグアイ | 45 | 10.0% | 268 | 13.8% |
| パラグアイ | 54 | 12.0% | 150 | 7.7% |
| エクアドル | 20 | 4.4% | 109 | 5.6% |
| チリ | 42 | 9.3% | 36 | 1.9% |
外国人選手の多い上位5か国が占める割合は、2015年が82.4%、2026年が81.6%で、ほぼ同じだ。ただし、その顔ぶれは変わっている。アルゼンチンは引き続き最多で、コロンビアは割合が倍増した。2026年のデータは10月19日までだ。ウルグアイ国籍の選手の1人に、バイーア所属のニコラス・アセベドがいる。この選手は、2026年にチームの31試合中28試合で先発した。
ブラジルの外国人選手の上限は、ピッチ上ではなくメンバー表に適用される
ブラジルサッカー連盟(CBF)が上限を設けているのは、各チームがメンバー表に載せられる外国人選手の数だ。メンバー表とは、試合に出られる選手の一覧で、先発11人と控え最大12人からなる。ピッチ上の人数は、上限の対象ではない。この上限では、難民はブラジル人として数える。CBFによると、上限は2013年が3人、2014年から2022年が5人だった。2023年に7人、2024年に9人へ上がった。
CBFによると、ピッチ上の外国人選手の増加は、上限の段階的な引き上げと重なっている。CBFはこの増加を、出場した分数で測っている。この記事の集計でも、2023年と2024年は上昇と上限の引き上げが同時に進んだ。ただし、2022年の急上昇はそれより前で、上限は5人のままだった。この集計だけでは、どちらかがもう一方の原因だとまでは言えない。CBFの測り方と、この記事の集計は比べられない。
2026年9月21日、CBFとクラブ、各連盟は、外国人選手の上限を引き下げる計画を承認した。CBFによると、反対はわずか2票だった。計画では、上限は2027年に8人、2028年に7人、2029年に6人、2030年に5人になる。計画はまだ実施されていない。2026年の上限は9人だ。2030年の上限5人は、先発と控えを合わせたメンバー表全体に適用される。
ブラジレイロンと欧州5つのリーグを並べる
2026年10月19日までの集計では、欧州の5つのリーグは、どれもブラジレイロンより外国人選手の割合が高い。5つとは、イングランドのプレミアリーグ、スペインのラ・リーガ、イタリアのセリエAだ。ほかに、ドイツのブンデスリーガとフランスのリーグ・アンがある。いずれも各国の1部リーグで、同じ物差しで数えた。割合は、ラ・リーガの40.1%からセリエAの72.5%までだ。なお、欧州のシーズンは年をまたぐため、「2022-23シーズン」のように年を二つ並べて表記する。
| リーグ | 集計の最初のシーズン | 割合 | 欠けのない最後のシーズン | 割合 | 10月19日までの試合数 | 10月19日までの割合 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| プレミアリーグ(外国人に数えないのはイングランド人だけ) | 2016-17 | 68.5% | 2022-23 | 69.3% | 70 | 72.3% |
| プレミアリーグ(スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの選手も外国人に数えない) | 2016-17 | 60.8% | 2022-23 | 64.5% | 70 | 68.6% |
| セリエA | 2015-16 | 57.6% | 2022-23 | 65.8% | 70 | 72.5% |
| リーグ・アン | 2012-13 | 49.0% | 2024-25 | 63.4% | 63 | 62.0% |
| ブンデスリーガ | 2016-17 | 56.8% | 2022-23 | 59.7% | 54 | 58.0% |
| ラ・リーガ | 2013-14 | 38.7% | 2022-23 | 44.3% | 88 | 40.1% |
| ブラジレイロン | 2015 | 5.6% | 2023 | 19.4% | 309 | 28.6% |
10月19日までに、欧州の各クラブが戦ったのは6試合から9試合だ。ブラジルのクラブは30試合か31試合だった。プレミアリーグには2通りの集計がある。1つは、外国人に数えないのがイングランド人だけの場合だ。もう1つは、スコットランド人、ウェールズ人、北アイルランド人も数えない場合だ。前者ではプレミアリーグが72.3%、セリエAが72.5%で、差が小さすぎてどちらが多いとは言えない。
ブラジレイロンの割合は28.6%で、最も低い。欠けのない最後のシーズンは2023年だ。データがそろっている最後のシーズンと2026-27シーズンの間には、空白がある。アーカイブにあるのは、2023-24シーズンの2023年12月までの先発メンバーだけだ。プレミアリーグ、ラ・リーガ、セリエA、ブンデスリーガは、2024-25と2025-26シーズンの先発メンバーがない。リーグ・アンで欠けているのは、2025-26シーズンだけだ。
| リーグ(10月19日まで) | 挙げたクラブの試合数 | 外国人選手が最も多いクラブ | 割合 | 外国人選手が最も少ないクラブ | 割合 |
|---|---|---|---|---|---|
| プレミアリーグ2026-27シーズン(外国人に数えないのはイングランド人だけ) | 7 | リヴァプール | 98.7% | エヴァートン | 29.9% |
| プレミアリーグ2026-27シーズン(同じクラブ。スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの選手も外国人に数えない) | 7 | リヴァプール | 97.4% | エヴァートン | 24.7% |
| セリエA2026-27シーズン | 7 | ヴェネツィア | 100.0% | フロジノーネ | 31.2% |
| ラ・リーガ2026-27シーズン | 9 | レアル・マドリード | 83.8% | マラガ | 0.0% |
| ブンデスリーガ2026-27シーズン | 6 | バイヤー・レヴァークーゼン | 98.5% | パーダーボルン | 19.7% |
| リーグ・アン2026-27シーズン | 7 | マルセイユ | 98.7% | ル・マン | 23.4% |
| ブラジレイロン2026年シーズン | 31 | アトレチコ・パラナエンセ | 47.5% | ミラソウ | 2.6% |
10月19日までに、マラガは9試合を戦い、先発に外国人選手を1人も入れなかった。ヴェネツィアは7試合で、先発が外国人選手だけだった。リーグ全体の平均では、クラブ間のこの開きは見えない。クラブごとに6試合から9試合の段階では、欧州のクラブの順序はまだ変わりうる。
欧州の各リーグは何を制限しているか
プレミアリーグに、2026-27シーズンの外国人選手の上限はない。2025-26シーズンは、クラブの25人のリストに、国内で育成されていない選手を最大17人まで入れられた。いわゆるホームグロウンでない選手で、国籍は問わない。2026-27シーズンは、英国とアイルランドのどちらの国籍も持たない選手に、原則として承認が必要だ。承認するのは、イングランドサッカー協会(FA)だ。ラ・リーガは、2025-26と2026-27シーズンに、欧州連合(EU)圏外の選手を制限している。トップチームが登録できるのは最大3人だ。
セリエAは、2026-27シーズンに、EU圏外の選手の新規登録を2人または3人までとしている。対象は国外から加入する選手だ。ブンデスリーガは、2026年に上限がない。代わりに、チームの選手に最低12人のドイツ人を含めるよう求めている。リーグ・アンは、2024-25シーズンに、メンバー表に載せられるEU圏外の選手を4人までとしていた。協定を結ぶ国の選手は除く。これらのどの規則も、この記事の物差しとは一致しない。この記事は、登録上、別の国籍を持つ先発選手をすべて数えている。
データの限界:国籍は1人につき1つ
試合データを提供する会社の登録は、国籍を1人につき1つだけ保持し、古い試合も含めてすべての試合に使っている。2026年に別の国籍を得た選手は、2021年の試合でも、登録上の最新の国籍で数えられる。公式ページで確認した20人の選手のうち、16人は登録と一致した。3人は2つの国籍を持ち、1人は食い違った。
ブラジレイロンでは、2015年に外国人選手が先発枠の5.6%を占めた。2026年は、10月19日までで28.6%を占めている。最も印象に残る違いは先発メンバーに表れている、と筆者は見ている。2015年は、外国人選手が5人以上の先発メンバーは1つもなかった。2026年は、先発メンバーの5つに1つを超える。
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- FIGC: COMUNICATO UFFICIALE N. 240/A (新しいタブで開きます)
- DFL: Lizenzierungsordnung (LO) (新しいタブで開きます)
- LFP: Charte du Football Professionnel (新しいタブで開きます)
- Esporte Clube Bahia: Nicolás Acevedo - Esporte Clube Bahia (新しいタブで開きます)
よくある質問
- ブラジル全国選手権(ブラジレイロン)に外国人選手は何人いるか?
- Soccer Addictedのアーカイブには、2026年10月19日までのブラジレイロン309試合がある。その309試合で、外国人選手は先発枠の28.6%を占めた。2015年は5.6%だった。数えているのは各試合に先発する11人の枠であり、異なる選手の人数ではない。
- ブラジレイロンで外国人選手が最も多いチームは?
- 2026年10月19日までのアーカイブでは、最も高いのはアトレチコ・パラナエンセで、31試合で先発枠の47.5%だ。パルメイラス(44.0%)、インテルナシオナル(43.8%)が続く。最も低いのはミラソウで2.6%だ。
- ブラジレイロンで、1チームの外国人選手は何人まで認められるか?
- 2026年、ブラジルサッカー連盟(CBF)は1試合のメンバー表に外国人選手9人まで認めている。メンバー表は先発11人と控え最大12人の一覧だ。2026年9月21日、CBFとクラブ、各連盟は、上限を2027年に8人、2030年に5人へ下げることを承認した。
- ブラジレイロンの外国人選手は、どの国から来ているか?
- 2026年10月19日までのアーカイブでは、2026年の試合が対象だ。外国人選手の先発枠の36.7%を、アルゼンチン国籍の選手が占める。コロンビアは17.7%、ウルグアイは13.8%だ。2015年もアルゼンチンが42.2%で最多だった。出どころは登録上の国籍であり、出生国ではない。
- プレミアリーグのクラブは、外国人選手を何人まで置けるか?
- 2026-27シーズンのプレミアリーグに、外国人選手の上限はない。ほかのリーグは異なる。ラ・リーガ2026-27シーズンは、EU圏外の選手が最大3人。セリエA2026-27シーズンは、EU圏外からの新規登録が2人または3人。ブンデスリーガ2026年は、ドイツ人選手が最低12人。リーグ・アン2024-25シーズンは、メンバー表でEU圏外の選手が最大4人(協定を結ぶ国の選手を除く)。





