9節終了時の降格圏、402チーム中202チームが残留
シーズンを終えて順位表の下位にいたチームは、1つ下のリーグに降格する。6リーグの2004-05〜2025-26シーズンでは、9節を終えて降格圏にいた402チームのうち、202チームが残留した。


9節(各チームが9試合)を終えた時点で、降格圏(順位表の最下位に近い、1つ下のリーグに落ちるおそれがある順位)にいたチームの半数は、残留した。402チーム中202チームだ。残る200チームは、1つ下のリーグに降格した。対象は、6つのリーグの2004-05〜2025-26シーズンである。
イングランドの1部リーグ、プレミアリーグで、マンチェスター・ユナイテッドは9試合を終えて勝ち点7だった。プレミアリーグの降格圏は、順位表の下位3チームだ。ユナイテッドは、そのすぐ上の順位にいた。Sky Sportsの2026年11月1日付の順位表による。
プレミアリーグでは、降格圏にいた66チーム中38チームが降格した。ブラジル全国選手権(ブラジレイロン)は、降格圏が下位4チームだ。そこにいた84チーム中、36チームが降格した。6リーグ全体では、2494チーム中384チームが降格した。100チームあたり15チーム、つまり15%である。この集計は過去の数字で、どのチームの行方も示さない。
イングランドからブラジルまで、6か国の1部リーグ(各国のいちばん上の大会)が対象だ。どのリーグも21シーズン分で、プレミアリーグだけが22シーズンある。合計で127シーズンになる。データは、Soccer Addictedが保存している試合のデータベース(アーカイブ)による。筆者の意見は、「筆者の考えでは」と断って書く。
節とは、各チームが1試合ずつ戦う、ひとまとまりの試合のことだ。9節を終えると、各チームは9試合を消化している。延期された試合があるチームは別で、扱いは後述する。1シーズンは、リーグ戦の全日程だ。たとえば2005-06シーズンは、2005年に始まり2006年に終わる。勝ち点は、勝てば3、引き分ければ1である。
各リーグで、降格圏のチームの何割が残留したか?
どのリーグでも、降格圏のチームの半数前後が残留した。プレミアリーグ(イングランドの1部リーグ)では、66チーム中28チームだった。降格圏は、ブラジル全国選手権が下位4チーム、ほかの5リーグが下位3チームだ。このため、ブラジルの行は単純には比べられない。
| リーグ | 国 | シーズン数 | 9試合後に降格圏 | 降格 | 残留 |
|---|---|---|---|---|---|
| プレミアリーグ | イングランド | 22 | 66 | 38 | 28 |
| セリエA(イタリア) | イタリア | 21 | 63 | 35 | 28 |
| ラ・リーガ | スペイン | 21 | 63 | 34 | 29 |
| リーグ・アン | フランス | 21 | 63 | 31 | 32 |
| ブラジル全国選手権(降格圏は4) | ブラジル | 21 | 84 | 36 | 48 |
| ブンデスリーガ | ドイツ | 21 | 63 | 26 | 37 |
| 6リーグ合計 | - | 127 | 402 | 200 | 202 |
6リーグの間の差は小さく、偶然にすぎないかもしれない。集計は2005-06〜2025-26シーズンが対象で(ブラジル全国選手権は2005〜2025年)、プレミアリーグだけは2004-05シーズンから含める。2026年11月1日時点で進行中のシーズン(ブラジルは2026年シーズン)は入れていない。
9節を終えて最下位だったチームは、どうなったか?
最下位だったチームは、126シーズン中79回降格した。降格圏全体より、降格する頻度が高い。残る47回は残留した。127シーズンのうち126シーズンでは、最下位は1チームだけだった。
残る1シーズンは、2018-19シーズンのブンデスリーガだ。フォルトゥナ・デュッセルドルフとVfBシュトゥットガルトが、最下位に並んだ。この集計で順位を決める基準が、すべて同じだった。シュトゥットガルトは、プレーオフ(下から3番目のクラブと下のリーグのクラブが戦う追加の試合)に敗れて降格した。デュッセルドルフは残留した。
9節終了時の勝ち点別に見た降格数
9節を終えて勝ち点が2以下だった31チームのうち、26チームが降格した。勝ち点が増えるほど、降格したチームは減る。下の表は、全2494チームの全区分を示す。降格圏のチームだけでなく、すべてのチームが対象だ。
| 9試合後の勝ち点 | 降格 | 100チームあたり |
|---|---|---|
| 0〜2 | 31チーム中26チーム | 84 |
| 3〜5 | 165チーム中93チーム | 56 |
| 6〜8 | 402チーム中135チーム | 34 |
| 9〜11 | 534チーム中80チーム | 15 |
| 12以上 | 1362チーム中50チーム | 4 |
勝ち点が6〜8のチームでは、3チームに1チームが降格した。シーズンの終盤には、問いが変わる。降格を免れるのに、勝ち点がいくつ必要か。その答えは、ガイド「プレミアリーグの残留に足りた勝ち点」にある。
降格したチームは、9節を終えて降格圏にいたか?
ほぼ半数は、降格圏にいなかった。降格した384チームのうち、184チームが降格圏の外にいた。残る200チームは、降格圏にいた。
2024-25シーズンのプレミアリーグで、9節を終えた時点の降格圏は、イプスウィッチ・タウン、ウルヴァーハンプトン、サウサンプトンだった。降格したのは、イプスウィッチ、サウサンプトン、レスター・シティの3チームだ。レスターは降格圏の外にいた。ウルヴァーハンプトンは残留した。
イタリアのユヴェントスは、2005-06シーズンの9節を終えて首位に立っていた。それでも、シーズン終了後に、サッカー界の司法機関から処分を受け、降格した。降格圏の外から降格した184チームのうち、この形で降格したのはこのクラブだけだ。
降格のあとは、そのクラブがすぐ戻れるかが気になる。その答えは、ガイド「降格クラブが1年で復帰する割合」にある。
2026年11月1日時点の節では、どうなっているか?
2026年11月1日までの試合で、欧州のリーグは8節から11節の間にあった。その時点で降格圏にいた過去のチームは、100チームあたり37〜59チームが降格している。下の表は、各チームの試合数を示す。1試合少ないチームもある。
| リーグ | 国 | 各チームの試合数(2026年11月1日時点) | その時点で降格圏にいて降格 |
|---|---|---|---|
| プレミアリーグ | イングランド | 9 | 66チーム中38チーム |
| ラ・リーガ | スペイン | 11 | 63チーム中32チーム |
| セリエA(イタリア) | イタリア | 10 | 63チーム中37チーム |
| ブンデスリーガ | ドイツ | 8 | 63チーム中23チーム |
| リーグ・アン | フランス | 9 | 63チーム中31チーム |
| ブラジル全国選手権(降格圏は4) | ブラジル | 33(残り5節) | 84チーム中65チーム |
ブラジル全国選手権は、残り5節の時点で見ると様子が違う。降格圏にいた84チームのうち、残留できたのは19チームだけだ。65チームが降格し、この時点の最下位は、21シーズンすべてで降格した。
ブラジル全国選手権の2026年シーズンは、ブラジルサッカー連盟(CBF)の11月2日付の順位表で33節を終えている。この集計が示すのは過去に起きたことで、2026年のどのチームの行方でもない。
この集計は、どう作ったか?
下位にいたチームを知るため、各シーズンの順位表を、各チームの最初の9試合だけで作った。127シーズンのうち33シーズンでは、延期された試合があるチームがあった。その場合は、そのチームが実際に戦った9試合目を使う。
この集計では、翌シーズンに1部(その国のいちばん上のレベル)でプレーしないクラブを、「降格」として数える。理由は問わない。順位での降格も、プレーオフでの敗退も、司法機関の処分も含む。プレーオフで敗れた例がシュトゥットガルト、処分の例がユヴェントスだ。
2013年、ブラジルのフルミネンセは、9節を終えて降格圏にいたが、残留した。同じ降格圏にいたポルトゥゲーザが、サッカー界の司法機関の処分で勝ち点を失い、降格したからだ。2014-15シーズンには、スペインのエルチェも降格圏にいて、税金の負債を理由に降格した。
127シーズンのうち54シーズンでは、降格圏でいちばん上のチームと、圏外でいちばん下のチームの勝ち点が同じだった。得失点差(得点と失点の差)が決め手になった。同じ勝ち点のチームを降格圏の内と外のどちらに数えても、降格は179〜211チームの範囲に収まる。「およそ半数」という結論は変わらない。
では、9節を終えて降格圏にいることは、降格と同じか?
この集計では、同じではなかった。降格したのは、2チームに1チームだ。全チームでは、100チームあたり15チームだった。残りのシーズンが、各チームの行き先を決めた。
筆者の考えでは、この集計は過去を測る物差しだ。下位にいるチームの苦しさの大きさは示すが、誰の行く末も示さない。残留した202チームと降格した200チームを分けた要因は、この集計では分からない。
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よくある質問
- 9節を終えて自分のチームが降格圏にいる。まだ残留できるか?
- Soccer Addictedのアーカイブにある6リーグの127シーズンで、402チームが降格圏にいた。そのうち202チームが残留し、200チームが降格した。これは過去の集計で、特定のチームの行方を示すものではない。
- 9節を終えて最下位だったチームは、どうなったか?
- 127シーズンのうち126シーズンでは、9節を終えて最下位は1チームだけだった。そのチームは79回降格し、47回残留した。数字は、6リーグのSoccer Addictedのアーカイブによる。起きたことの記録であり、特定のチームの予測ではない。
- 9節終了時の勝ち点がいくつだと、降格しやすいか?
- 6リーグの127シーズン(Soccer Addictedのアーカイブ)では、勝ち点2以下の31チーム中26チーム、3〜5の165チーム中93チームが降格した。6〜8では402チーム中135チーム、9〜11では534チーム中80チームだ。12以上では、1362チーム中50チームが降格した。
- 降格したチームは、9節を終えて降格圏にいたか?
- いつもではない。6リーグの127シーズン(Soccer Addictedのアーカイブ)で降格した384チームのうち、200チームは降格圏にいた。残る184チームは、9節を終えた時点で降格圏の外にいた。降格したチームの、ほぼ半数にあたる。
- 2016-17シーズン以降、傾向は変わったか?
- 2016-17〜2025-26シーズン(ブラジル全国選手権は2016〜2025年)では、9節を終えて降格圏にいた190チーム中104チームが降格した。半数を少し上回る。6リーグのSoccer Addictedのアーカイブによる数字だ。標本は全体より小さく、差は偶然にすぎないかもしれない。





